東京のコミックマーケットの根本問題はひとつ
2017-08-27 Sun 00:35
固有名詞で『コミケ』と略したコミックマーケットは、42年も前の昭和に始まった漫画同人オタクの祭典です。その2年前に『宇宙戦艦ヤマト』のテレビアニメが放映された気運によるもの。大学の漫画研究サークルやアニメ同好会が集まった、作品発表展示即売会です。

そこに出てくる短編漫画雑誌や劇画イラスト、コスプレは、海外の日本祭でも花形になっています。ジャパン・エキスポ、ジャパン・フェスティバル、ジャパン・デーなど各国の日本特集イベントをも牽引する、コミック系サブカルイメージ。現代日本の顔というもの。それが日本では問題に直面しています。

本家日本のコミックマーケット最大の問題は、会場の狭さです。有志グループに、企業出展が加わるとパンク状態。東京ビッグサイトは世界的にも巨大な催し物会場かと、多くが思われるでしょう。自動車ショーの規模だし、世界を驚かすデカさだと。それが全然違うのです。

世界一大きい催し物会場は、ドイツのハノーヴァー市にあるメッセで、床面積が47万平方メートルです。東京ビッグサイトはその6分の1程度の、8万平方メートル。ならばその東京ビッグサイトは世界で2番かといえば、68番だそうです(2012年資料)。

気づかない国民も多いこの貧弱は、2013年の国会で問題になりました(順位は当時の公開資料)。なぜ日本は国際イベント会場が貧弱かといえば、やはり東京一極集中でしょう。名古屋に土地があっても、東京以外に選べない条件で、土地不足にやられるしペイもしない。

しかしこの4年間にこの話題は消えており、原因は日本がデフレ不況の貧困から脱し損ねた4年だったから。国全体の気分が落ちた倹約ムードが延長され、文化活動も落ち続けました。日本で見本市の気分が失せた一例が先年の自動車ショー中止で、香港だかに流れた記憶が。コミケは逆で、入りきる器が国内にない希望ある困惑。
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