日本は流れをひっくり返すことができる珍しい国
2017-05-08 Mon 00:19
日本に、昔から続いてきたがんこな常識があります。変革なんてとうてい無理そうで、今後も永遠に続くからと、あきらめの声が多いもの。しかし、後年にひっくり返ったものがあります。今とは逆だった当時を、今は想像しにくくなった例を二つあげます。

ひとつは洋式トイレです。1960年代に洋式トイレが広まり始めた最大の理由は、市営や県営などのコンクリート造4、5階アパート、いわゆる公営団地で採用したからです。床を大きくくり抜いたり二重にする作業が不要で、施工コストが安いから。

当時の一戸建てや木賃アパートは、ほぼ全てが和式トイレでした。洋式なんてわけわからん、どう使うかもわからんし、嫌だから使いませんと言う人がたいへん多かったのです。誰も彼もが、敬遠して避けた過去。40年過ぎた21世紀に、完全に逆転しています。和式こそ嫌だと。

もうひとつはAT車です。1970年代からのマイカーブームと免許取得ブームの頃、日本はMT車が9割ほどで、アメリカはAT車が8割ほどでした。自動車評論家たちは、日本はMTばかりでアメリカはATばかりだと指摘し、両極端に分かれた二国は異常だと論じました。

今の日本は世界一のAT国になっていて、新型の小型乗用車の95から98パーセントがATだそうです。「ミッション」も「ノークラ」も死語。世界で日本だけがあまりに極端にひっくり返って、一色に染まって怖いほど。ドイツのAT車はまだ3割だそうで、フランスもそのあたりで、アメリカはやはり8割あたり。日本だけが極端すぎ。

「芸術は難しい、現代美術はわからない、抽象はちょっと」と固定している芸術観も、将来ひっくり返るかも知れません。美術留学なら日本へ行くべきだと、欧米の常識になったりして。思い出したら、フィギュアスケート男子も過去と正反対です。今は国際競技で優勝争いの連続で、隔世の感あり。逆転するまでの年月が短いのも日本らしさでしょう。
関連記事
スポンサーサイト
別窓 | 日本のここがクール | トラックバック:0 |
この記事のトラックバック
トラックバックURL