日本のサブカルイラスト対ピュアアート
2017-04-23 Sun 01:45
日本現代創作表現を海外からみると、サブカルチャーのイメージが強くなっています。中でも漫画コミックと漫画アニメが筆頭で、1963年の『鉄腕アトム』(アストロボーイ)以降のアニメ作品群が世界各国で放映されたので、今も海外にオールドファンの基盤ができています。

パリの「ジャパン・エキスポ」や各国の「ジャパン・フェスティバル」「ジャパン何とか」など日本物産見本市でも、サブカル商品が関心を先導するかたちです。サブカル系のキャラをデザインした雑貨が、茶道、華道、書道などの伝統系と対比的に会場を飾って活躍しています。新旧伝統のうち「新」がサブカル。

では美術系のピュアアートはといえば、流れに出遅れました。長く純粋美術は、パリとNY以外の外国にはそれほど出て行かなかったのです。しかし、東日本大震災をきっかけに外国側も思い出したように、日本のコンテンポラリーアートに関心を寄せています。何回目かの波が今また来ています。

ところで近年の日本の若い画家は、人物画を洋画の伝統的なデッサン調ではなく、サブカルイラスト寄りに描くことが多いようです。イラストレーション出身による具象画は、写実主義や印象派ふうではなく、漫画的な絵に近くなっていて、それが外国では好評です。

従来、日本国内で美術らしく見える絵は洋画でした。が、洋風だから欧米人の関心は下がります。そこがイラスト寄りの絵ならば日本画っぽく見えるからか、欧米コレクターの関心も高めです。くだけた親近感だけでなく、和風テイストも出やすいから、外国の目には新鮮です。

アニメ画と浮世絵の近似性は、過去にも指摘されていたことでしょう。日本画は元々写真的ではなく、イラスト的でした。著者が企画する展示会でも、日本画を原画として刷った版画は、外国で通りがよいのは確かです。商業イラストとは異なる画調なので、別のファンがいます。
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