Category制作インサイダー情報 1/2

マンネリズムと芸術はどう関係があるのか

「マンネリズム」「マンネリ化」は、型にはまって停滞する意味です。芸術の創造とは逆だろうと思えます。マンネリ作品ほど売れているぞと反論は出そうですが、非創造的な印象が先立ちます。しかしそこに言い方もあります。たとえばピカソとブラックは立体派運動の最中に、似たような絵を続けざまに描いています。それどころか、二人の区別がつかないほど同じ画調でした。ならばそれらの新作はマンネリになっていたのか。作る側から...

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サッカー日本代表が結果を出すために国民がやること

サッカーワールドカップ2018ロシア大会も、ジンクスどおりです。優勝国は次回は低調となる法則で、最近5回のうち4回、1998年フランス、2006年イタリア、2010年スペイン、2014年ドイツという歴代優勝国は、4年後はグループリーグ敗退に終わりました。著者は半分冗談で、「勝ちそうな国は負け、負けそうな国は勝つ法則」としました。これは、世界一に輝いた後ですぐに崩れる意味ではありません。その後も世界...

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続・絵をギャラリーに置くのに画家が払うのはなぜ?

ギャラリーに絵を置いて売るのに、なぜ画家がお金を払う必要があるのか。それは絵を売っても赤字だからです。画家が払わないとギャラリーは即座に倒産して消えるから、画家は展示場所を失います。そういう理屈なら、他にもある気がしませんか。たとえば駆け出しのロックバンドは、自費でコンサート会場の料金を払います。お客ではなく演奏する側が費用の大半を負担します。チケットを売っても黒字にならないからで、画家と同じ境遇...

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絵をギャラリーに置くのに画家が払うのはなぜ?

美術界の外から時々出される、この疑問です。「ギャラリーに絵を置いてもらうのに、なぜ画家がお金を払う必要があるのか」「そんなのおかしいよ」。ありますねえ。美術家は作品をギャラリーに置く時に、料金を払います。「ギャラリーは絵を置いて儲けて、絵が売れてまた儲けてと、二重に儲けている」「ギャラリーの客は購入客でなく画家なのか」「搾取される画家は怒るべきだ」「ギャラリーは悪だ」「美術界は非常識」と論者。確か...

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どっきりカメラは本当なのかヤラセなのか

どっきりカメラというテレビ番組は、早くから一般名詞として広まりました。あのスタイルは日本独自ではなく、アメリカのテレビ番組を参考にしたと思われます。そして、視聴者の議論が続いてきました。どっきりカメラは本物なのか、ヤラセなのか。脚本があって、仕込んで撮った回もあるのではと。実際には、世界の本格的などっきりカメラ番組は全てつくりものです。フィクションが100パーセント。でも、本物もある気がしませんか...

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世の中にわからないものは多いという理解も大事か

わからないものは何も美術に限りません。日常の中に不明なものは山とあります。本書には、美術以外のわからない日常問題が出てきます。鏡が左右逆に映る話とか。STAP細胞はあるかとか。たとえば、こういうやりとり。「不倫ぐらいで、国民がバッシングするのはおかしくないか?」「そうじゃなくて、国会議員が記者会見でウソを連発してばれて、叩かれているのだ」「でも、不倫なんてどの有名人もやってるでしょ?」。「温暖化は...

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日本のプロ画家志望にもスカな絵が目立つのはなぜか

主因は、日本に確かな美術市場がないからです。日本のアート作者は、公募コンテスト中心に動くことが多く、その展覧会場は販売禁止がほとんど。だから、合否の採点者に合わせた制作に向かい、でも採点者は買う人ほどは真剣に見ることはなく。そこに入ってくる思想が、芸術の無目的性です。目的なき制作を正統とする思想。よく聞く言い方に、「芸術は人の衝動なり」がありますね。ばくぜんと何かを表現したい本能があって、その純粋...

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勝っている人のアートと負けている人のアート

少し前に著者は美術館で人と会い、作品の差異をひとつ提言しました。それは「勝っている画家の作品と、負けている画家の作品がある」というもの。絵画が多くに愛され期待され、協賛スポンサーもついて売れているのは、勝っている画家です。負けていた画家の典型はセザンヌとゴッホで、多くに黙殺され、期待外れで、協賛スポンサーもつかない。ゴミクズ絵画。印象派のモネやエコール・ド・パリのモディリアニも、もちろん負けていた...

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現代芸術家はなぜ世界の絵をよく知らないのか

音楽業界には、世界の音楽に詳しい人がいます。雑学が豊富で作曲家や演奏家にも詳しく、交流もあったり。たとえば、ニューミュージックの大瀧詠一や山下達郎は、1950年代以降の英米のオールディーズ曲に詳しく、いくらでも話が出てきます。しかし画家や彫刻家に、そのタイプはあまりいません。もちろん国民が美術に関心も低く、どうでもよいこともあるでしょう。ところが実は、美術家が互いに関わらない慣習も大きいのです。ま...

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苦労して描いた絵が凡作になりやすい理由

野球のホームランと似ています。バットがボールによく当たりよく飛ぶ時には、バッターは比較的楽に動作しています。逆に詰まって飛ばないとか、凡打でアウトの時は、苦心してバットを振り回していて。苦心と成績が反比例する状態です。苦心して美術の傑作が生まれないことは、制作を続けると気づきます。だから傑作に作者の言葉はあまり残されず、名作の裏話を知りたくても当時の話題がないことが多い。作品だけがポツンと残り、い...

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美術家の考えを理解せよのアドバイスは諸悪の根源

その最悪のアドバイスは、ネットにもたくさん出回っています。「現代アートなんか怖くない」「現代美術をもっと理解して楽しもう」というサイトでも、力強く繰り返されていて。このアドバイスが間違っている大きな根拠は、昔のアドバイスもこれだったから。過去あっての現在なわけで、長年続けてダメなハウツーを、さらに強いて好転はないでしょう。作者が何を思いつき何を考え、どういう意図かを理解しようとして、国民のアート嫌...

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五千万円の絵に五千万円分の価値はあるのか

国内の鉄道駅から盗まれた絵を売買した人たちが、最近有罪になったニュースがありました。盗品として押収された絵の写真もありました。読者の反応は、やはりというか金額に振り回されるばかり。「この絵が五千万円とは自分にはピンとこない」「素人の僕にはわからない価値があるらしいけど」「絵一枚より昼飯一回分の方が貴重だし」「芸術の世界ってわからないね」「抽象画だからわかるわけないし」。昔ながらの疑問が噴出。まず、...

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アート作品はどこまで作れば完成するのか

手塚治虫の漫画は、生前からレジェンド扱いでした。漫画雑誌に連載された後で、別の雑誌にまた連載されることがたびたび。特徴的なのは、掲載するたびに中味が改変されたことでした。手塚治虫自身がひんぱんに作り変えたからです。なぜ漫画家が発表後の作品に手を入れるのかは、たぶん週間連載の締め切りに追われたバタバタの大忙しで、初版に不備が多いからでしょう。別の漫画家ですが、ネーム間違いや意味が通らないコマや、似た...

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美術作品をつくった作者の気持ちをわかる必要はあるのか

そう改めて問われたら、ノーの回答も多くなりそうです。「作者の気持ちと、僕らの芸術の感動は別だろう」という考え方が国民に広がれば、よい傾向でしょう。著者もいくつかの理由で、制作した時の動機をたどる意味はさしてないと判断しています。理由のひとつは、たどっても当たらないからです。他人の気持ちは推理がつながらない部分が多くなり、ウソが多くなるから。ピンク・フロイドの名からフロイト博士の名を連想し、誤解釈を...

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芸術がわかる人をすぐに見分けられるかという一般質問

えぐい質問も来ます。「芸術がわかる人を判別できますか?」の単刀直入とか。質問の意図は、誰の言うことが本当なのかという迷いもあるでしょう。何しろ取ってつけた俗説が幅をきかせ、利害対立の批判合戦が目立つ分野なので。実は美術業界の人でも、芸術への関心があまりないことも多いのです。芸術性にこだわる人のみ、集まった業界でもなくて。芸術って何なんすか?と、意外な方向からの質問も来るから。雰囲気やカッコが先行す...

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プロのアーティストたちはピカソをわかっているのだろうか?

こんなふうに想像しませんか。プロはピカソなどわかりきっていると。現代アートを作る美術家たちは、みんなピカソなんて初歩として心得て楽勝だと。ピカソは素人には難解だけど、プロたちには何でもなくて、とっくに卒業済みだろうと。それはたぶん甘い見込みで、ピカソは想像以上に現代人の壁です。実際にピカソわからんという人は、美術家と鑑賞者で近い割合ではないかと感じます。その判定にたどりつくヒントは、たとえば日本で...

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現代アートによくみるカラ主張も理解できなくはない

昨今の美術家のあるある問題として、主張の意味の空転がみられます。「作品の内容で主張しないで、思いで主張する」という主張。わかりにくい言い方になってしまいました。作品の造形面の内容がそもそも薄く、鑑賞者に対して主張が不発な時。それを「主張しない作品こそが、作者の主張なのだ」と言う。存在感のなさが主張になっていると主張するパターンで、いわばカラ主張のようなもの。その手の作品を欧米へ持って行くと、目を引...

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現代アートの巨大彫刻にキャンプ場の夜を連想した

美術は難しいと国民に言われたり敬遠される境遇に、現代美術家も悩んでいたり、打開しようと頭を使っています。現代アート敬遠対策をがんばってほどこした、ある彫刻群があります。クワガタムシ、ショウリョウバッタ、エンマコウロギなど、昆虫の姿をした彫刻です。鑑賞者はびっくり。何にびっくりかといえば、大きさ。長さ10メートルなど巨大で、どーんとそびえて目立つ。「芸術だけにスケールが大きいですね」と報道記者たち。...

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アーティストを枯らさないために互いの支えも欲しい

おそらく世界で誰もやらない分析は、アーティストが行き詰まる過程です。当初は調子がよかった作品が、作り続けるうちにつまらないものが増え、アイデアが枯れていく変化を分析したことがありました。そのプロセスは音楽でよくわかります。80年代終盤の、あるブラジル人のエレクトリックギター演奏が例。デビューアルバムは、作曲アイデアも演奏もみずみずしいものでした。すき間狙いが多い時代にしては、いかすメロディーの曲が...

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展覧会にちょうどよい作品の個数は何点か

展覧会の作品は、何個置くのが理想かという問題です。日本の展覧会は特殊で、公募コンテスト展が主流です。先進国の主流はアートフェア方式で、目的はコンテストとは全く異なり作品販売です。欧米は商戦で、日本は賞選。商戦のアートフェアでの売れ方を考えてみます。展示作品数が多いほど、よりたくさん売れそうな気がします。が、実はそう簡単ではないのです。今こちらでわかっている結論は、適正規模があることと、それが展覧会...

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