Category三大画家vsダダ運動 1/1

びっくりする音楽でお客を驚かせたプロコフィエフ

1953年没の作曲家プロコフィエフは、『ピーターとオオカミ』が小学校の音楽鑑賞で知られます。作風には顕著な特徴があり、メロディーとハーモニーの関係がねじれるように動きながら、劇的に展開します。らせん階段みたいに。『ピーターとオオカミ』のピーターのテーマ自体がそうで、明朗なメロディーのバックを押さえた和音が意外な方向へ転んでいき、光景が次々ひっくり返りながら開けるドラマ性です。そのプロコフィエフが生...

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アートは自由というスローガンがまねく芸術性の低下

現代美術は好き勝手やり放題だとして、制作側も鑑賞側も不安になり、または逆に感化されてハイに浮き足立つ光景があります。わけのわからない奇妙な表現物に、翻弄される被害の声が多くあって。たとえば市販のキャンバスをバキッ、ビリビリと二つに割り、「絵画を破壊しました」「破壊的創造です」式がダダ運動タイプ。こうしたトンチ表現が集中した時代に私たちは居合わせ、しかもそうした自由表現を認めよと、同意させるリベラル...

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わからない現代アートに消えて欲しい切なる願い

現代アートは消えて欲しいという、真剣な主張を見たことがあります。20世紀以降の現代美術を、世の中から全部なくしたいと、切なる願いを込めた長文でした。現代アートなんてわからんと感じる、サイレントマジョリティー(声なき多数派)の本音に近いのかも知れません。指摘された現代美術の大罪は、「自由はもうたくさん」。近ごろのアートは、自由すぎておかしくなった。自由に振る舞いすぎて大混乱して、理解しがたい作品の山...

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日本で絵の値段が高いのもアートが特殊化した表れ

日本で絵画を買うと、欧米より高いのが普通です。ざっと2~4倍の価格。ぼったくりではなく、需要の細さによる自由主義経済の必然です。あまり数が売れない地では、一個が高くなる理屈。ちなみにデパートだと、ギャラリーのさらに2倍説があります。美術が一般化している国と、特殊化している国の違いは、値段にも表れます。しかも画材や額縁やプリント料も同様で、日本のアート関連物価は高い。日本で絵を買おうと思い立っても、...

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現代アートの主流に今なっている作品は、どちらのタイプ?

ホームセンターで買った砂利を展示して、既成の概念を超えたと訴え、釣られた美術館に数千万円で納入するアートビジネスモデルが流行りました。日本に限らない話。「暗闇の展示室で客に何かが起きたら、それが僕のアート表現です」という方法論もその類例です。現代アートはその手のとんちばかりだと、軽蔑する人もいるでしょう。あれで現代アートが嫌いになった人たち。しかし今も新作の中心は、とんちではなく物づくりです。キャ...

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ブラックボックス展批判とアート無罪批判が失敗する理由

キーワードは、「ブラックボックス展」「アート無罪」「自由主義」。ブラックボックス展とは、真っ暗な密室のお化け屋敷型イベント。中で起きた出来事がアートだという主張です。女性客が暗い室内に入ると、中で男性らしきに体に触られるなどした事件だそう。オピニオンリーダーたちはブラックボックス展を批判し、アートなら何をやっても許される「アート無罪」も批判しました。しかし批判論は、ほとんどが不発。その原因は、表現...

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芸術の話題が必ず難しい話になるのはなぜか

このブログは、難しいと感じる方が多いかも知れず。意味がよくわからない回もあったことでしょう。それは説明のし損ねも含めて、芸術分野に難題が多い反映もあったでしょう。厳密度もそうで、円周率は3より3.14と詳しくした方が難しいこともあろうし。その昔、現代美術展へ行った人から、「全然わからなかった」と不満を耳に入れたことがあります。こちらは、どうリアクションすべきか迷いました。一口では答えられなかったか...

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三大画家タイプとダダ運動タイプの違いは自由度の高さなのか

現代美術への批判で多い言い方が、「自由過ぎるのはよくない」です。「過ぎたるは、なお及ばざるがごとし」だとして。要は「程度の問題」です。控えめな自由は好ましく、行き過ぎた自由は好ましくない意味。自由過ぎた作品で美術界が荒れて、庶民と切れてしまったのだと。そうならば、ピカソの抽象画は自由過ぎてまずかったと言いたげです。ピカソがもう少し不自由で型にはまった絵にとどめていたら、現代アートのわけわからん状態...

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現代アートが新興宗教みたいに言われないために

現代アートを普及させる活動が国内にいくらかあります。制作ではなく紹介する役目。こちらの味方になる親しさも感じますが、何に苦心しているかで「うーんちょっと」となる点があります。それは、現代アートを愛護している点です。現代アートは良品の前提。現代アートの良さをわかってもらう意識で、もっともっと多く広く市民に紹介して、大勢に触れてもらって楽しんでもらう方向です。その際に演出される、善玉扱いの部分が引っか...

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世界のアートは大きく二種類に分かれるって?

「難しい、わからない、ちょっと」が普通になっている日本で、鑑賞者が悪いのか、それとも作者が悪いのかを、厳密に調べてみる人は少ないようです。「わからない」の内訳があいまいにされている一面です。ネットに並ぶ「美術がわからない」についての記事は、互いの攻防にもなっています。見る側は「何が描かれているかわからない」という不満の大合唱で、逆の側は「こう見たらわかる」と未熟者を指導や調教する書き方になっていま...

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ボードリヤール『芸術の陰謀-消費社会と現代アート』の卓見と穴

フランスの思想家ボードリヤールの『芸術の陰謀-消費社会と現代アート』は、多くのアーティストが共感したのかと思えば、逆みたいです。世界の美術家はあのエッセーに反発しており、不評の論文のようです。論文のとおりだと、売れている美術家は陰謀でかせぐ立場で、売れない美術家は陰謀成立を目指す立場です。全ての画家や彫刻家は、陰謀の渦中か手前にいるから不名誉な言われ方にもなります。そのことで、怒りを表明した有名美...

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