Categoryわかる手がかり 1/1

かつお節とドラ焼き、本物美術は欠点も多いから本物?

美術の本物や偽物を言うには、真物か贋作か以外に、芸術的に本物か、芸術ふうニセモノかという論点もあります。創造か非創造か。本書でも何度か出てきますが、芸術上の本物は完ぺきとは感じさせず、むしろ欠点が目立つものです。たとえるなら、鰹節。かつおぶしは日本のスーパーでは、重さの割に価格が高い商品です。だいたいが乾物は意外に高額で、浅草のりなども量の割に高くて、実質はぜいたく品です。本物のかつおぶしは石のよ...

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鑑賞する時に作品のどこに最初に注目すべきか

どこかと問われるなら、作品ですと答えます。作品のどこなのかに対して変な答ですが、要は作品以外に注目しての鑑賞は失敗になるという、最大の注意点です。たとえば作品近くに金賞ラベルがあると、自由に見ることは人間には不可能です。人は情報にいちいち左右されるから。ならば金賞ラベルはじゃまだからなくせという意見は、音楽や映画ではよくあります。優れた作品かどうかは視聴者の僕らが決めるから、称賛を並べて飾ってある...

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身近にあるアートを見て回れば、アートは身近な存在になる!

ダリほどの超大物でも、盛大な展覧会で大勢があれれっと拍子抜けすることもある美術の不思議。美術館の不思議。企画の不思議。これは美術のよくある現象です。では、世に知られない作品だとどうなるか。そのおもしろさに気づいた人がいました。ある高齢者から、現代美術展示巡りの趣味を聞きました。街中で小さな現代美術展を見かけると、必ず入ってみるという。わからないからおもしろい、どういうつもりで作ったかを考えるのが楽...

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絵を二度見るとおもしろい物語ができる

昔見た絵を時間をおいてまた見ると、案外おもしろいのです。絵の事情から、自分の事情がつくられるから。自分の物語ができます。過去に見た絵の元へもう一度駆けつけると、きっと何かがわかるはず。映画で経験はありませんか。映画館で観たずっと後でテレビ放映で改めて見て、印象が違うことが。縦横比の違いで画面の左右は切れますが、たとえば色なども。あるシーンで赤い服だった記憶が、後で見ると黄色だったりなど。こんな映画...

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ゴッホとピカソの話題が多い芸術的な理由

本書に、ゴッホとピカソの話題が多くあります。近代画家である二人の出番が多い割には、最近の現代画家の話が少なめである理由に、二人の知名度があります。ネットで「わからない」「価値が理解できない」の意見は、この二人に集中しているのです。第三位以下を引き離して。二人の作風は独立峰で、典型的な創造作品として芸術の説明にのせやすい点もあります。二人の画期的な作品は、当時はサイテー評価でした。美術誌が推薦したり...

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廃墟の美は失楽園への郷愁だけで済まされるのか

長崎県の『軍艦島』も世界遺産となりました。今は廃墟の顔役ですが、稼働時はモダンで暮らし向きのよいコンパクト都市でした。新しい廃墟ブームは、70年代末のポストモダンで始まった記憶があります。荒れて朽ちゆく身近な廃屋から、解体中のビルへと関心が広がり、ゴーストタウンを探検する楽しみも加わりました。廃墟の美は過去にもよく論じられました。「バラの花」や「裸婦」などのアカデミックな美ではなく、アヴァンギャル...

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本当の本当は、誰もが最初からわかっている抽象造形

日本に伝統的な絵画の型が色々とあります。「梅にウグイス」「竹林」「鯉の滝のぼり」など。日本画の団体展でも見かけて、カタログショッピングにもそうした伝統スタイルの絵画や版画が用意され、外国向けのみやげ品にもなって人気です。そんな定番のひとつに「富士山」があります。「赤富士」「雪の富士」「夏富士と鶴」をはじめ、膨大なパターンが普及していて。江戸や明治の浮世絵にも登場し、古典的な題材としても定着済みです...

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抽象画がわかる人は何を考えているのか

「具象画のみわかる」という人はいても、「抽象画のみわかる」という人はいませんよね。抽象画がわかれば、具象画もわかるから。抽は具をカバーし、具は抽を必ずしもカバーしない。つまり抽象画がわかれば、全ての絵がわかり、芸術の全体像が読める。これがどういう話になるかといえば、具象のみわかる状態は、脳の一部が機能停止している疑いです。こんな話は、美術界で誰もやりません。脳科学界なら平気でも、美術界では苦手な話...

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わからない作品を、わからない解説がもっとわからなくする

ネットのあちこちに「芸術は難しい」「現代美術はわからない」「抽象はちょっと」が書かれています。対して「全然難しくなんかない」「こうやって見りゃ簡単だよ」と親切な解決アドバイスもありますが、最後に「やっぱ難しいね」で締めくくっていたりして。難しいも簡単も、何となく同じ感覚の表面と裏面のような・・・ネットでアート否定の記述が増殖しているのは問題だから、減らそうと思い立ちました。難しい、わからない、ちょ...

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現代アートがわからない責任は誰にあるのか

ネットのニュースや意見交換の場で見かけるコメントに、「文章が長すぎる、3行にまとめてくれ」というのがあります。200行ぐらいある評論記事への苦情ですが、これが現代美術を鑑賞する時にひそむ問題と似ています。苦情を書いた人は、いわゆる読解力(どっかいりょく)が乏しい可能性があります。長文だと頭に入らず、うんと短く要約してようやく頭に入るタイプだとか。しかし逆の問題も考えられ、文章のまとまりが悪く内容が...

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現代美術がわかるようにする特別なスペシャル特集

美術や芸術なんかわからなくてもいいやと、あきらめてしまっている方へ。一回きりの人生だから、そこの空白を埋めませんか。美術について何かひとつだけ知りたいことはありませんか?と問われたとすれば。「現代美術がわからない」と、多くが感じているのではと思います。モダンアートもコンテンポラリーアートも、なーんか難しくて意味不明で、何も伝わってこない。だから楽しめないという相談が多そうです。でもこれって注意が必...

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